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「あ、愛ちゃんだ〜っ」


「へ?あ、圭!!」



靴箱で靴を履き替えていると、生徒会の会計がマリモくんに飛び付いてきた。



「あれ?りっちゃんやん。」


その後ろから西山くんが現れて、俺の隣にやって来た。



「あ、西山くん」


「あのモジャモジャと仲ええんか?そういえば食堂でも一緒におったな」


「んー、席が隣なんだよね」


「そうなんか。」


西山くんはそう言うと、「あ、せや。これ好きやったやろ」と俺にいちご牛乳をくれた。



「わ、ありがとお、」


やったー、いちご牛乳に買いに行かなきゃと思ってたんだよねぇ


俺は西山くんから受け取ったいちご牛乳をニコニコしながら飲んだ。



「なあ、律!」


「んー、なぁに?」


すると、今まで会計とじゃれていたマリモくんが俺を呼んだので、俺はそっちを向いた。



「俺、圭に誘われて生徒会室行くんだけど律も行こうぜ!!」


「へ?でも、」


たしか生徒会室って部外者立ち入り禁止じゃなかったっけ?



そんなことを思っていると、マリモくんに抱きついている会計がしーっ、と口元に人差し指を立てていた。



「・・・やめておくよお、俺帰らなきゃ和葉ちゃんに怒られちゃうし」


「えー!!なんでだよっ!!俺が誘ってるんだから行こうぜ!!」


「んー、ごめんねぇ」


俺は駄々をこねているマリモくんに謝罪をした、靴を履き替えてその場を後にした。




 


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