「・・・律、起きろ、」


「ん、ぅ・・・和葉ちゃん・・・?」


肩を揺すられ体を起こすと、あきれた顔の和葉ちゃんがいた。



「・・・、今なんじ?」


「もう六時間目終わった。どうする?」



「んー・・・和葉ちゃん、風紀室行くの?」


「そりゃな。」


「、俺今日は帰る、」


「わかった。すぐ帰るからおとなしく待ってろよ」


和葉ちゃんは俺の頭を撫でてそう言うと、先に教室を出ていった。



・・・さて、俺も帰ろうかなあ、




「あ!律!」


うーん、と伸びをして立ち上がった瞬間、マリモくんが教室に入ってきた。



「ん?どうしたの?」


「帰るのか?俺、寮への行き方わからねぇから一緒に帰ろうぜ!!」


「ん、いいよお、」


俺はカバンとまだだいぶ入っているいちご牛乳のパックを持って立ち上がった。



「それ、なんだ?」


「へ?いちご牛乳だよお、知らないの?」


「うん、はじめて見た」


「美味しいよ?これ、ちょっとぬるくなってるけどあげる」


俺は飲みかけのいちご牛乳をマリモくんにあげた。


うん、だってもうぬるくなってていらないし、マリモ菌に感染しちゃったいちご牛乳なんか飲めないもん


マリモくんにいちご牛乳を渡すと、真っ赤な顔をしながら受け取っていた。




 


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