『きゃぁぁぁああああっ!!!』



すると、食堂内にチワワ達の歓声が響き渡り、生徒会御一行様が入ってきた。


「愛斗!」


「うわ、抱きつくなよ弥生!」



気にせず、てか、一生懸命減らないサンドイッチを食べていると、今まで見たことのないくらいのにこやかな笑顔で副会長がマリモくんに抱きついていた。


うわ、あれきっと感染しちゃったよね・・・副会長ご愁傷さま。



「なんだ、弥生。おまえこんな奴がタイプなのか」


「愛斗は本当の僕を見てくれたんです。秀哉には関係ありません」


「ふーん・・・おいおまえ名前は」


「普通はてめぇから名乗るもんだろ!」


え、なにそれ。マリモくん俺達になのってないじゃん。


「ふ、気に入った。俺は瀧谷秀哉だ覚えておけ」


海潮は自慢げにそういうと、マリモくんに濃厚なチューをしていた。


「あーあ、あれ感染決定だあ、」


「なにがなん?」



つい、口に出してしまった一人言に対して、いきなり後ろから現れた書記の西山くんがそい聞いてきた。



「あ、西山くん。あのマリモくんね触ったらマリモ菌に感染しちゃうんだよ、気を付けなきゃねぇ」


「それ、誰から聞いたん?律ちゃん」


「和葉ちゃんだよぉ。和葉ちゃんの言うことは正しいんだよ」



(なんちゅー育て方されたんやこの子・・・!!)



「そうなんか、俺も気を付けなあかんわ」


少し困惑した表情を見せた西山くんは、すぐにニッコリ微笑むと生徒会のみんなのところに戻っていった。




 


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