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「花様、あまり帝様をいじめないでください」
帝に助け船を出してきたのは、スカートではなくズボンのサンタ姿の棗先輩。
ちなみに、瑞希ちゃんも棗先輩と同じ服装だ。二人ともスカート拒否したんだよ
「別にいじめてないよ?」
「お前は東宮先輩に冷たすぎるんだよ」
棗先輩の言葉にキョトンとして答えるとベシッと頭を叩かれて、睨みながらその方向を見るとトナカイの角のカチューシャをつけただけで夕陽と同じくラフな部屋着の充がいた。
「いったーい!!充ひどい!!」
「うるせぇよ馬鹿」
「馬鹿じゃないもーん」
「チビ」
「別にちっちゃいほうがめぐちゃんの可愛さが引き立つからいいもんね!」
帝のフォローに来たはずの充も結局いつものように俺と口喧嘩になり、完全に帝は茅の外状態だ。
「はいはーい、二人ともそこまでにしようねー?それと!めぐちゃんはちゃんと東宮様に本当のこと言うこと〜」
そんな俺たちを止めたのはサンタ服をムカつくくらい完璧に着こなしているひぃだった。
ひぃは俺と充を引き離すと俺を帝の前までつれてきてそう言った。
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