1
scene.1 帝×めぐみ
「「「merry X'mas!!」」」
扉が開くのを見計らい、俺たちは中に入ってくるであろう人物に向かってそう言ってクラッカーを鳴らした。
「...どういうことだ」
中に入ってきた人物...帝は部屋の状況を確認するとすぐに眉間にシワを寄せて不機嫌そうにそう言った。
「めぐみがみんなでX'masパーティーしたいって言ったんでこうなりました」
そんな帝の問いに答えたのはラフな部屋着にサンタの帽子を被った夕陽。
「でもっ、みんなでパーティー楽しいよねっ!」
「...めぐ、独り占め、だめ」
夕陽の言葉にさらに不機嫌になった帝に気づいているのか気づいていないのか嬉しそうに笑みを浮かべるのは膝丈のワンピース型のサンタの衣装を見にまとった朝陽。
そして朝陽の後に続いて帝を煽るようなことをいった確実に確信犯な言葉を言ったのがトナカイのキグルミを着た静。
「...めぐみ、聞いてないぞ」
他のみんなも大体同じような反応だったため帝は呆れたように俺に視線を送ってきた。
「だって、俺がみんなでパーティーしたいって言ったら帝は拒否したでしょ?」
「そんなこと、」
「ないって言えるの?二人きりがいいって言って絶対拒否したでしょ?」
「......」
俺がそう言うと帝はなにも言えなくなったのか気まずそうに口を閉じた。
因みに俺の格好はミニスカサンタだ。黒のニーハイがエロいと夕陽からのお墨付き。
[ 1/7 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
top