「あ、藤!帰ってきたのか!」


海斗に腕を引かれたまま家の中に入りリビングに行けば、たくさんの酒の空き缶の中心に三人の男がいた。
三人のうち真ん中にいた水色の髪をした自分とそっくりの顔をした少年が嬉しそうに俺に話しかけてきた。


「僕が途中で捕まえて来たんだよ」

「っ、...!」


海斗のその言葉に俺が体を震わしたのと同時に水色の髪の少年...空の顔が怖くなった。


「藤!俺から逃げようとすんなって言ってるだろ!」

「っ、ごめ、なさいっ...」

「今日は僕が藤にお仕置きするから、空は怒らなくていいよ」

「ひっ...!や、やだっ...」


海斗は俺が空に怯えたのを見ると俺を肩に担ぐように抱き上げて、空にそう言いリビングを出て俺の部屋に向かった。



 


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