「藤!新入生歓迎会って何やるんだ!?」


あの日から、俺はなぜか長谷川くんにものすごくなつかれてしまい、長谷川くんはことあるごとに俺に話しかけてくるようになった。

今は教室で新入生歓迎会の説明を受けてるんだけど...長谷川くんはなぜか俺に聞いてくる。
てか、長谷川くんクラス違うよね?


「藤に話しかけんなしぃ。あいつが説明してるんだからぁ、あいつに聞けばいいんじゃないのぉ。てかぁ、自分の教室戻れしぃ」

「あ、またおまえ!邪魔すんなよ!俺は藤に聞きたいんだぞ!」

「藤はぁ、あんたなんかと話したくないのぉ」


いつもそんな俺と長谷川くんに間に入ってくれるのが御井で、今も長谷川くんを俺から引きはなそうとしてくれている。

まあ、長谷川くんの世話を委員長である日向くんに押し付けようとしてるのはどうかと思うけど...


「藤ぃ、平気ぃ?」

「うん。ありがとう、御井」

「藤可愛いしぃ」


何とか長谷川くんを日向くんに押し付けることができたらしい御井は疲れたのか俺に抱きついてきた。



 


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