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「あいつなんなのぉ。みい、まじで無理なんだけどぉ」


御井に手を引かれたまま俺は寮の部屋に帰ってきた。
御井は大変ご立腹なご様子でボンボンとクッションに当たり散らしていた。


「...藤ぃ。みいの勘なんだけどぉ、あいつソラじゃないのぉ?」


どうやら御井も俺と同じことを考えていたらしく、部屋に帰ってきてから一言も口を開かない俺を怪訝そうに見ていた。


「俺も考えたけどそれはないよ。だって、空にはこの学校に入れる力がまったくないもん」

「そうだけどぉ...」

「違うクラスだし大丈夫だよ」

「...そうだよねぇ。藤はぁ、みいが守ればいいんだしぃ」


御井は怒りが収まったのかいつものへらりとした笑みを浮かべると俺に抱きついてきた。



 


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