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「なんでしゃべらないんだよ!!しゃべらねぇとわかんねぇだろ!!」
「...うるさい、消えろ」
俺がそんなことをしている間にも転入生くんは楓さんに絡んでいたらしく、楓さんが転入生くんに冷たい言葉を浴びせていた。
「楓言い過ぎだにゃー。うざくても転入生なんだから優しくしなきゃいけないにゃー」
「お前いい奴だな!!名前何て言うんだ!?」
「オレは佐伯 桃真だにゃー」
「桃真だな!俺のことは空也でいいぞ!」
すると、桃真くんが仲介に入って、今度は転入生くんは標的を桃真くんに変えた。
「藤...」
「わっ...どうしたの?楓さん」
「あいつ...嫌い、..」
「あはは...」
桃真くんのおかげで転入生くんから逃げれた楓さんは俺のところにやって来て俺に後ろから抱きついた。
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