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「...なんかみんな様子変じゃない?」


教室に戻ると何故かみんなが少し浮き足立っている気がした。
そんな様子に御井も気づいたのか怪訝そうな顔で教室内を見ていた。


「日向くん、何かあったの?」


とりあえず席についた俺は日向くんに問いかけてみた。
すると、日向くんは困ったように眉を下げた。


「なんか、転入生が来るらしいよ。見た子がいるんだって」

「へえ。これだけ盛り上がってるってことはカッコいいの?」

「噂ではそうみたいだよ。よく、わからないけどね」


要するに、イケメンの転入生が来るという噂を聞いて浮き足だってるということか。
興味をなくした俺は机に伏している御井の髪を弄って遊ぶことにした。


 


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