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「何が楽しくてぇ、桜治さんの話聞かなくちゃいけないわけぇ」

「いやいや、仮にも総長だろ」

「つまんなぁい」


あれから俺たちは始業式のために体育館に移動した。
パイプ椅子に座らされて、今は生徒会長である桜治さんが挨拶してるんだけど...隣の御井はとても暇そう。


春休みの間、俺は寮に残っていた。
っても、桜治さんたちが生徒会の仕事で忙しかったから俺も残ったんだけど...。それに、時々は桜治さんたちのflower行ってたし。


「御井、もうすぐ終わるから起きろよ」

「んん、...このまま寝てたぁい」

「別にいいけど置いてくからね」

「やだやだぁ。嘘だってばぁ」


始業式は滞りなく終わり、俺は馬鹿やってる御井を置いて立ち上がった。
御井は慌てたように立ち上がって俺にへばりついてんだけどね...



 


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