19
「あーっ!もう、...藤、こっちおいで」
すると一人ソファーに座ったままだった桜治さんがガシガシと自分の頭を掻くといつものように優しく俺を呼んだ。
「、わっ...」
「俺も、藤と一緒に通えるの嬉しいよ。藤も嬉しいだろ?」
「...うん!」
俺が桜治さんに近づくと、桜治さんがしっかり俺の目を見てそう言うので俺も嬉しくてしっかりと頷いた。
「あーあ、結局桜治がいいとこどりだにゃー」
「仕方ないとはわかっててもムカつくね」
「...ずるい、」
[ 39/54 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る