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というわけで、俺は御井と食堂を出て自分の部屋に戻ってきました。
もちろん、桜治さんたちも一緒に。


「で?何で藤は俺たちに内緒でこんなところに来たのかな?」


ソファーに我が物顔で座って、床に正座している俺を見下しているのはもちろん桜治さん。
その隣には椿さんも座っていて、その後ろに楓さんと桃真くんが立っている。

ちなみに御井はというと、楽しそうに俺たちの様子を見ている。


「...めぐみさんに言われて、行くまでは誰にも言っちゃダメって言われてて...バレたら桜治さん以外にだったら教えてもいいって」

「だから僕にはすんなり言ったんだね」


桜治さんはいつもとても優しいのに怒ると怖い。そして、そんな俺を慰めてくれるのがいつも椿さんだ。


「だからって...こんな危ないとこに」

「ごめんなさい..」

「藤を責めてるわけじゃないにゃー。桜治は気づけなかった自分を責めてるんだにゃー」


桜治さんのため息混じりの言葉に俯いて謝ると、桃真さんが俺の隣にやって来て頭を撫でてそう言ってくれた。


「藤、...一緒、嬉しいよ...」

「そうにゃ!オレも藤と一緒に学校通えるの嬉しいにゃー」

「そうだよ。これからずっと藤くんといれるんだもんね」


不機嫌そうに眉間にシワを寄せている桜治さんを他所に三人は俺の側に来ると俺と目線を合わせるようにしゃがんでそう言った。

その言葉に俺は少し微笑んだ。



 


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