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「見つけた」
なるべく目立たないようにと小さく縮まって俯いていたが、そんな俺の抵抗は無駄に終わったようで上から聞きなれた声が降ってきた。
「...」
「藤?何でここにいるんだ?」
恐る恐る顔をあげると、そこには楽しそうににっこりと微笑んだ椿さんとありえないというような顔で俺を見ている桜治さんと桃真くん、楓さんがいた。
「あはは...」
「にゃー!ほんとに藤だにゃー!」
「...桃真、藤触るな...」
「うえっ...桃真くん苦しい」
俺が乾いた笑みを溢すと、桃真くんが思いっきり俺に抱きついてきた。
そんな桃真くんを引き剥がそうとするかのようにしている楓さん。
周りの生徒たちの視線は全て俺に向いている。嫌悪嫉妬好奇など様々...
「桃真、楓。藤から離れな」
「なんでにゃー。桜治は嬉しくないのかにゃー?」
「その前に説明してもらわなきゃいけないだろ。...藤?ちゃんと説明してくれるよな?」
「...はい、」
どうやらこのままお説教タイムになりそうです。
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