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side.一ノ瀬 藤
あのあと、日向くんが帰ってくるとなぜか御井は俺と話すのをやめて、放課後日向くんがいなくなったところでまた話しかけてきた。
「御井、日向くんが嫌いなの?」
「別にぃ。ただぁ、みいが気に入らないだぁけ」
「ふうん...俺気まずいんだけど」
「ごめんねぇ?」
「別にいいけど。努力しなよ?」
「...あはっ。藤がぁ、言うなら努力してみるよぉ」
どうやら御井はなんともめんどくさい性格をしているようだ。
俺はそんなことを話ながら御井に案内されるように寮に向かった。
ちなみに、俺は御井と同室らしい。
「そっちのぉ、左側が藤の部屋だからぁ」
「わかった」
御井に言われた方の部屋に入ると、めぐみさんに送ってもらった俺の荷物があった。
俺はとりあえず部屋着に着替えてそれらを片付けることにした。
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