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side.時任 桜治



「はぁ...つっかれたー」


授業が終わってから俺は生徒会の仕事のために生徒会室に籠っている。
仕事はなれたんだけど...やっぱり体を動かすほうが好きな俺としてデスクワークは辛い。


「...そろそろ休憩にしましょうか」

「オレお腹空いたにゃー」

「...」


俺のその一言で今まで机に向かって仕事をしていた他の奴等も顔をあげて口々にしゃべりだした。


「とりあえず、...藤に電話だな」


毎日夕方に藤に電話するのは俺の日課。
俺はポケットから携帯を取り出して藤に電話をかけた。

が、いつもならすぐに出るはずの藤は中々電話に出ない。
そんな俺の様子に生徒会室にいた奴等も不思議そうに俺を見ていた。


「...寝てんのか?」

『っ...桜治さん、ごめん遅くなって』


一度電話を切りめぐみさんに掛けようかと思ったところで、電話の向こうから慌てたような声が聞こえた。

「慌てなくていいよ、寝てたのか?」

『いや、今からご飯食べようかと思ってて』

「そっか...何食う『ふーじぃ。早く行こうよぉ』...藤?」


夕飯を食べるという藤にメニューを聞こうと口を開くと、電話の向こうから知らない声が聞こえた。


『わっ...と、ご飯食べてくるね、また電話するっ』

「藤、待て!」


藤は慌てたようにそう言うと俺の制止を聞かずに電話を切った。



 


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