俺が笑うと教室内はまた騒がしくなり、充さんは呆れたようにため息を吐いて俺の席を伝えた。

俺は言われた通り窓際の一番後ろの席に向かった。するとそこには日向くんと眠そうな眼をした男の子がいた。


「さっきぶりだね、一ノ瀬くん」

「うん、よろしく」


日向くんは俺の方を見るとにっこりと微笑んでくれて、俺も日向くんに微笑み返した。
ちなみに日向くんは俺の前の席で、隣が眠そうな男の子。


充さんは出ていく間際俺を見ると、疲れたような顔をして教室から出ていった。

ごめんなさい、充さん。


めぐみさんや桜治さんたちにもよく言われていた。お前はむやみやたらに笑顔を振り撒くな、と。
なんでも、声を出して笑うならいいんだが、微笑んだときの俺はエロいらしい。



　

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