そして夏休みは終わり、めぐみさんに言われたため桜治さんたちには俺が学校に行くことは内緒にして、俺はみんなが学校に戻っていくのを笑顔で見送った。


「ほら、藤。荷物持って行っておいで...あ、ひぃも来たし」

「おはよーん。藤ちゃん迎えに来たよー!」


みんなを見送ったあと、俺はめぐみさんに制服を着せられた。なんでもめぐみさんが学生時代に着ていた制服なんだとか。


「藤ちゃん、制服似合うねー!でも、どうせめぐちゃんの着るならスカートにすればよかったのにー」

「馬鹿。藤が着たら似合っちゃうだろ」

「あ、確かにー」


目の前の大人たちは俺には理解のできない会話をしている。
てか、どういうこと?めぐみさん、スカート履いてたの?


「藤、俺は店あって一緒に行けないけど、あっちには帝もいるから」

「ん、ありがとうございます」

「休みにはあいつらと一緒に帰っておいで」


めぐみさんは俺の頭をくしゃくしゃと撫でると、いってらっしゃいと俺を見送ってくれた。



 


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