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「俺は瀬尾桂太やで。一応情報屋やってんねん。通り名はカツラやで」

次に口を開いたのは金髪で厳つい顔をした如何にもな人。
一瞬ビックリしたがここにいるということは大丈夫なのだろうと思い、気にしないことにした。


「ほら、楓も自己紹介するにゃー」

「...いや」

「藤はいい子にゃー」

「...東雲 楓」


最後の一人の人は佐伯さんにしぶしぶ言われて名前だけを言った。
どうやらまだ警戒を解いていないらしく、地味に睨まれている。


「藤、気にしないでな。あいつ、ちょっと激しい人見知りだから」

「...はい」


仕方ないだろう。嫌っている奴と同じ顔の奴がいたら誰だって警戒したくなるだろうし


「とりあえず...藤、ようこそ。Fへ」



 


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