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意外にもあっさりと桜治さんは俺を受け入れてくれ、俺はめぐみさんの店であるここで暮らすことになった。


「じゃ、改めて自己紹介するな。俺はFの総長の時任 桜治。通り名はサクラだけど桜治でいいからな」


一段落ついたところで自己紹介タイムが始まり、ます始めに桜治さんがそう言った。


「F?」

「Fは俺らのチーム。一応No.1なんだけど知らない?」

「...俺そういうの疎くて」

「ふはっ、知らないなら気にしなくていいよ」


滅多に外に出ることはなく、外に出てもあいつらの誰かが一緒だったから俺は外界の話に疎い。

桜治さんは気にするな、というようにくしゃくしゃと髪を撫でた。


「僕はFの副総長の香坂 椿だよ。通り名もそのままツバキだから、椿って呼んでね」


次に自己紹介してくれたのが先程話しやすくしてくれた人だ。とても優しい雰囲気を出している。


「オレは佐伯 桃真だにゃ。通り名はモモにゃ」


次の人は髪の毛がピンクでしゃべり方が奇抜だったため、俺は呆気に取られた。


「桃真。藤がビックリしてる」

「なんでにゃー。オレ何か変かにゃ?」

「...ふふっ...癒されます」

「にゃー!笑ったら可愛いにゃー!」


つい笑ってしまうと、佐伯さんは何故か俺に抱きついてきた。
驚いたがすぐに桜治さんが引き離してくれた。


 


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