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「...俺は空から...SKYから逃げて来ました。空は何故か異様に俺に執着してて...逃げようとすればお仕置きだって部屋に監禁されたり殴られたり...それにっ...無理矢理抱かれてっ...」
最後の方は途切れ途切れになりながら話していると、全員が息を飲んだのがわかった。
「藤、もういいよ」
「...もう、やだっ...!あいつらが怖いっ、...」
「うん、大丈夫」
「俺をっ...助けて、くださいっ...!」
いつも間にか桜治さんの腕の中にいた俺は、泣きながら桜治さんにそう懇願した。
「もちろん。みんなもいいだろ?」
俺の懇願を聞いた桜治さんは何故か嬉しそうに微笑み、そこにいた人たちにそう問いかけた。
すると、先程までの警戒した様子はなく全員頷いてくれた。
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