店の方に戻ると、やはりみんな空と同じ顔の俺を警戒しているらしく、俺を睨んでいる。


「藤、こっち座りなよ」

「...おう、じ、さん...」


そんな中俺に隣に座るように促してくれたのは俺をここにつれてきた桜治さん。
俺は遠慮なく桜治さんの隣に腰かけた。


「で?こっちに来たってことは話してくれるのかな?」

「...はい、」


どうやら桜治さんも最初からそのつもりだったようで、俺が話すのを待ってくれている。


「俺は...SKYのソラの弟です」


俺がそう言うと、桜治さんとめぐみさん、柊さん以外が驚いたのがわかった。


「あいつ、弟なんかおったんかい」
「にゃーもビックリしたにゃー」
「...SKY、...敵...」


たぶん桜治さんの仲間だろう人たちが次々にそう言い始め、俺はしゃべるにじゃべれない。


「少し静かにしてなさい。まだ彼が話している途中でしょう」


困っていると一人の人がそう言ってくれて話せる雰囲気を作ってくれた。
俺はその人にぺこりと頭を下げてまた口を開いた。


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