かわいいってなんですか?

『すいません!ライナーくん!』
「おおっ?!お前どこから・・・!」

私は、"男の子は誰でも、可愛い子が好きなものなのだろうか"という事が気になって眠れず、男子寮の窓から侵入した
ライナーくんは丁度寝る所だったので、彼の耳元まで行って、声をかけた
当然、ライナーくんはびっくりして飛び起きた

『あの、いいから聞いてください!』
「なんだ・・言ってみろ・・・」

早めに頼む、俺は眠いんだ、という言葉を無視して、質問した

『男の子は誰でも、可愛い子が好きなんでしょうか?』
「あーまーそうなんじゃないのか?」

適当に返して寝ようとするライナーくんをたたき起す

『ちゃんと答えてください!この金髪ゴリラ!』
「なっ、いてっ!やめろ!金髪ゴリラとか言うんじゃない!」
『じゃあちゃんと答えてください!』

ドカドカと彼の胸板を叩く
分かった分かったからやめてください、その言葉で叩くのをやめた

『で?どうなんです?』
「あーまー、そうだな・・・俺はそうだと思うぞ、可愛い子好きだし」
『えっ、なんですかそれ、口説いてるんですか?申し訳ないのですが私はエレンくんしか眼中に・・・』
「知ってる!知ってるし、口説いてなんかねえ!」
『あっそうですか・・・でも、かわいいって、一体なんですか?』
「え?」

ライナーくんは必死に考えてくれる
ああだこうだ言いつつも、彼はちゃんと考えてくれる人なのだ

「誰かが可愛いって思ったら、可愛いんじゃねえの?」
『可愛いからかけ離れた私には無理でしょうか・・・』
「あーもー、しっかりしろ!・・・そうやって恋に悩むお前は可愛いと思うぞ」
『やっぱり口説いてますね!』
「違う!」

私にはよくわかりませんが、ライナーくんには説得力があります
ライナーくんに、お礼を言ってからダッシュで窓から自分のベッドに戻った
まだまだ研究が足りないようです
[*prev] [next#]
[ 戻る ]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -