「ハーマイオニー?」

ハリーが聞くと、ハーマイオニーは叫んだ

「私、行けそうにないわ!3人だけで行って!」

ハーマイオニーの言葉に不安を持ちながらも、歩きだした







「スリザリンの談話室はこっちだ」

ゴイルの声を真似したハリーの声が言う
二人の後ろで着いていくように歩く

「おい君達!何をやっている?」

げっ…
3人揃ってそんな顔をした
しかもロンのお兄さん…

「何しっ…何してんだこんな所で」

クラップのロンはハリーに声の事を突っ込まれながらも言葉を続けた

「何しろ僕は監督生でね。で、君達、名前は?」
「あー僕はー」
「えっとー…」
『うーんと…』
「おいお前たち、ここに居たのか!」

困っていたら、後ろから探していた人物の声がした

「また広間でバカ食いしてたのか?」

ドラコの一言に頷く二人

「パーキンソン、お前もいたのか」
『え、ええ!そうよ』
「?そうか」

いきなり話しかけられてびっくりした
それにしても、下から見るドラコは違った
実際の私の伸長では、ドラコと同じくらいだから、こういうのは新鮮だ

「…なんで眼鏡なんかかけてるんだ?」

ゴイルのハリーに言った

「あー…本を読んでて…」
「本?字が読めたのか?」

頷くハリーは、ローブに眼鏡をしまった
それからドラコは私達に背を向けて、ロンのお兄さんにいつもの口調で悪態をついた
ドラコの「行くぞ」という声と供に、私達はスリザリンの談話室へ向かった







どすん!とドラコは談話室のソファーに全身を預けた
立っている私達に向かって「まあ、座れ」という

「…?おい、パーキンソン、どうした?お前いつも僕の隣にすりよって来るじゃないか」
『へ!?あ、え、ええ!そうだったわね、ドラコ』

パンジーったら、いつもこんなことしてるの!?
私は恥ずかしさで爆発しそうになりながらも、ドラコに近寄った
そしてドラコは会話を続けた

「それにしても…あれでウィーズリーが純血とは、考えられないね」

ロンはぐぐ、と手に力を込める

「どうかしたのか?」

それに気付いたドラコが聞いた
ハリーは横から肘でロンをつついた

「あ…腹が痛くて…」

ふーん、という顔をする
ドラコが立ち上がり、また話を始めたので、私はじっとしていた

「それにしても、これだけ犠牲者が出てるのにまだ学校を去らないなんて、うちの校長は何をしてるんだ?」
「それは違う!!」

ハリーは怒っていて、叫んでハッとした

「なんだ!?ダンブルドアよりも悪いやつがいるってのか!?」

ロンは顔をふる
ハリーは唾を飲んで言った


「ハリー・ポッター」


私はハリーもとい、ゴイルの顔を目を丸くして見つめた
ドラコは関心するように、しかしどこか不審そうに頷いた


「なるほど、ハリー・ポッター…確かにそうだ」


ドラコはぶつくさとハリーのことを愚痴っていた


「何がスリザリンの継承者だ」

『誰がスリザリンの継承者か知ってるんでしょう?』

私は一拍置いて言った

「パーキンソン!何度もこいつらに言っただろ?聞いてなかったのか?
僕はそんなことは何も知らない。」
『ごめんなさい…』

ドラコはため息をついたかと思うと、私達3人に向けて話し始めた

「父上の話しによると、秘密の部屋を開けたのは純血の魔法使い
そして襲われたのはマグル出身の女だったそうだ
今回も同じだ。次襲われるやつ、僕としては…グレンジャーだと思うね」

そう最後にいうと、ロンは怒りを抑えられずに立ち上がった。
それをハリーが止める

「何だお前ら!今日は可笑しいぞ!」
「腹が痛いせいだよ」

ハリーがロンをなだめる
するとこちらからでも分かるようにハリーとロンのポリジュース薬の効果がなくなってきていた
ハリーとロンはダッシュで談話室を出ていった

「おい!お前らどうした!!」
『わ、私追いかけてくるわ!』
「おい待てパーキンソン!!」

私はドラコの声なんて聞かずに出ていった
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -