結局、決闘クラブでは戦えなかった
私は談話室に帰ってきた時に、ハリーに聞いた

『ハリー、いくら冗談でもジャスティンを襲えなんてだめよ?』
「ごめん」

するとハーマイオニーとロンは驚いた顔をしている

「○、君もパーセルマウスなの!?」
『「パーセルマウス?」』
「蛇と話せるってことよ」
「ハリーがそうだった事に驚いたのに、君もかい?」
『へ?でも、話せる人なんてたくさんいるでしょ?』

ハリーは私の言葉に頷いた

「話せる人なんて、魔法界でも珍しいのよ」
「きっと皆スリザリンの曾曾曾孫だと思うぜ」
「僕違うよ!」
『私も違う!』

ハリーと私は力強く否定した
ハーマイオニーは迷ったように言う

「千年も前の人だから、ありえない事はないわ…」







そうしている間にも、冬がやってきた
その間、以外と犠牲者が少ないこと気付いた
犠牲になってしまった皆には悪いけれど…

「ポリジュース薬が完成したわ!」
『うひゃあ!長かったね〜!』
「本当、大変だったわ!」

ハーマイオニーが私の横に座る
そしてロンとハリーの方を向いて言った

「あと、本物のクラップとゴイルが出てこないように、眠り薬も作ったわ」
『さすがハーマイオニー!』
「ありがとう」

「ところで○とハーマイオニーは誰になるんだ?」

ロンが聞いてきた

「私はもう用意してあるわ。ローブについてたの」
「○は?」
『…パンジーかな。パンジー・パーキンソン。いつもドラコの横にいるし、聞きやすそうかな〜って思って』
「「「………」」」

すると三人は黙ってしまった
ハーマイオニーは口を開いて「頑張って」と控えめに言った







「ウィンガーディアム・レビオーサ!」

ハリーの呪文で宙に浮いたおいしそうなカップケーキ
それはクラップとゴイル用の眠り薬だった
私のはいつにしようかな…と思っていたら、二人がやってきた

「あ!おい、見ろ!あれ…」

ゴイルがカップケーキを指した

「すげえ!」

クラップとゴイルはすぐに口に入れて、気を失ってしまった

「どこまでバカなんだ…」

ロンが呟いた矢先に、ゴイルの食べたカップケーキがどこかに飛んでいった
「あ」と呟いた。カップケーキは後からきたパンジーの手元にあった。
パンジーは何故かそれを口に含み、同じく倒れてしまった
パンジーとも友達だけど…ここまでバカとは分からなかったわ…

「て、手間が省けたね…」







「じゃあ、髪の毛を入れて」

ハーマイオニーに渡された不気味な飲み物(?)にパンジーの髪の毛を入れた
制服はすでにスリザリンだった

「いい?時間はきっかり1時間。それまでにバレないように戻ってくる事」
「「『わかった』」」
「…っ、乾杯」

カチャ、と控えめにコップを鳴らして、一気に飲んだ

「うえ…」

ロンの言葉を皆言いたかったが、あまりにもマズくて言う気も失せた

「僕吐きそう…!」

ロンが言うと、ハーマイオニーも「私も!」と言って二人ともトイレに駆け込んだ
私も二杯目を飲むと、耐え切れずにトイレに駆け込んだ
うえっ…と吐きそうになるのを押さえ、効果が現れるのを待った

するとずんっと身長が一気に小さくなった
パンジーは私よりも小さいのを思い出す
そして髪も短くなり、どんどん変わっていった
トイレを出ると、ロン…もクラップになっていて、ハリーもゴイルになっていた

『ハリー…ロン…?』

鏡を見ると、完璧にパンジーになっていた

『でも声はこのままね…』
「真似するしかないよ」

私はパンジーのツンケンとした口調を真似した
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