「ポッター…お前何を…」
フィルチがハリーを睨みすると、視線をずらして目を見開いた
石になったミセス・ノリスを見たのだ
「お前…ついに、やったな…!私の猫を…!」
フィルチはハリーの胸ぐらを掴んで思い切り睨んでいた
るとう後ろから生徒がうようよとやってきて、道が塞がった
すると、ドラコが言った
「…次はお前たちだ」
ドラコは面白そうにハリーを見つめて言った
やがて先生達がやってきて生徒を返した
「そこの4人は残りなさい」
先生たちは不安な顔で話をしていた
スネイプは私たちの事を疑っているみたい
「私たち、ハリーが居なかったから探しに行ったんです。そしたら…」
「…」
「食べたくないと言ったんです」
ハーマイオニーの言葉にロンは戸惑いながら
ハリーはきりっとして言った
▽
「君達は聞こえなかったの?」
『そうよ。あんなにはっきり聞こえたのに…』
私たちはロンとハーマイオニーに問う
「そんな声、聞こえなかったよ」
「聞こえもしない声が聞こえるなんて、変だわ」
私とハリーは顔を見あわせて、それから二人の後を追った
▽
「では、授業を始めます」
マクゴナガル先生の一言も耳に入ってこない
昨日はあまり眠れなかった
なぜ私とハリーに聞こえて、皆には聞こえなかったのか
でも私が聞こえるのはきっと、トムとナギニが喋ってた事を聞いていたから
…でも、それじゃあなぜ私は小さい時、動物園で蛇と喋れることが出来たのか
「……サクラ、ミスサクラ?」
マクゴナガル先生の一言でハッとなった
「ミスサクラ、聞いていますか?」
『ご、ごめんなさい!』
「……きちんと睡眠をとってくださいね」
『…はい』
周りがクスクスと笑う声が聞こえた
先生はロンを杖で指し、やってみなさい、といった
当然、ロンの杖できちんと呪文が効くなんてことはなかった
そこでハーマイオニーは先生に質問した
「…秘密の部屋について、教えていただけませんか?」
ハーマイオニーが控えめにいうと、困ったようだが、先生は「いいでしょう」と言った