神様、 | ナノ




“私に神はいらない”

必要ないと彼は説いた

神に遣える身でありながら矛盾を成した言動に、ぼくは眉を潜めて拳銃を突きつける




きみが拳銃を握ると、まるで神に遣える信者のようだと彼は云った

神の光を浴びながら祈りを捧げる美しい神父のようだ、と




胸に掲げた見せ掛けの十字架を彼は握った

僕は笑った
そして僕は拳銃を握った




神を必要としない神父と
神にすがるしかない僕






























20120224

四時間悩んだ





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