アイリ | ナノ









おはようからはじまって少し眠たそうなおやすみで終る一日がこんなにもこんなにも愛しくなるなんて、貴方も思わなかったでしょう



冬の日でさえあなたはずうっと泣いていた凍てついた涙などもろともせず、ただ、体内の水分をまるで涸れさせるように涙を流していた。

そんなとても弱いあなたであったけれど、わたしはたしかに幸せを感じていた。焦がれるような戀をし、まどろみのような愛に逢え、静かに眠る夜のすばらしさを知った。

氷上の危うい幸せではあったけれども、どうかすこやかに、おやすみなさい






(アイリスフィース)

thanx:へそ




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