白の世界/ | ナノ






真っ白な雪景色に溺れる



まっすぐな道の途中
誰もいないと分かり
ここが一体どこなのかを知る

しかしふと灯りが見えた
漆黒の美しい灯り


そっと微笑んだその人は
やさしく右手を握ってきた
ずっと待っていたのだろう
冷えていた右手を
握り返す


空いた左手で頬を撫でたら
泣かないでと言われた


彼を抱きしめて私は、

こう言う







“ただいま”









(衛宮と言峰)


thanx:六仮
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