兎に人の足が生えているようなのだ。小さな腕で逃がさないようにと抱き締めている姿が子供らしい。それを眺めていると、少年は突然白衣にしがみついてくる。なあにと問えば、「もふもふ」と呟いた。無愛想なその顔に頬が緩み、了承してやると、兎を放り出して抱き着いてきた。





20120514
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