猫とねずみとお友だち

03


 まだ柔らかいピンク色のおっぱいに、猫の尖らせた舌が辿り着きます。少し強めの力で舐められると、恥ずかしくて気持ち良くなってしまうのでしょう、ラードは「んん…」とか細い声を出してしまいます。
 その様子をじっと見つめて、猫はひとつ、息を吐きました。


「正直さぁ。我慢とか無理なんだって、俺、ほんと」


 それはほとんど独り言でしたが、ラードは涙に濡れた瞳で、猫の緑色の瞳を見つめ返します。

「ごめんよ、ラードくん。俺が腹減って狂っちまわないように、お手伝いしてやってよ。──いただきます」

 ぱくんと猫が咥えたのは、革紐でぐるぐる巻きにされたラードのおちんちんです。
 革の隙間からチロチロと舌をねじ込み、舐め回すと、ラードは思わず腰をいやらしく揺らします。

「ん、ぅ、…ハ、ァ、」

 おちんちんは革紐でしっかり根元を縛られているらしく、真っ赤になってもいやらしいお水が溢れてくることはあまりありません。
 猫はぢゅうっと音を立てて思い切り先っぽに吸い付きました。

「あぁぅ!」

 白金の髪が振り乱し、ぎちぎちと革紐を鳴らして暴れます。けれど革紐が解けることはないまま、ビクビクビクッ、とラードの躯が弾けるように跳ねました。

「ん、ァ、ぁふ、ぁ、ぁ…っ」

 とろんと蕩けた蒼い瞳が、猫を見上げます。
 猫は穏やかに、けれどどこか寂しそうに、笑いました。

「悪かなかった、だろ?」

 まだひくひくと躯を震わせるラードを置いて、猫はのんびり時間を潰してから、家に帰りました。



 小難しい本を読んでいた鼠が、顔を上げます。

「おかえり、ネコ」
「…ただいま」


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