Stand by...

07


 ワイズは逸る気持ちを抑えながら、じっくりと秘孔を拡げた。
 クロウの淫靡な嬌声のために、ワイズのモノもかつて自分でも見たことがないほどに育ってしまっている。しっかり慣らさないと入らないだろう。

──たった、ひとりの人間に。

 これほどまでに翻弄されている、吸血鬼である自分を嗤う。

「ッくそ、放せっ…触るなッ、ぁ! あッそこっ…!」

 指先でグリグリとシコリを嬲ってやれば、クロウは悩ましげに眉を寄せて喘ぐ。
 ワイズは指をばらばらに動かしながら囁き続けた。

「『耐えるな』、クロウ。ここが、なんだ」

 ぐりっ、ぐりっ、
 ビクビクビクビクッ

「ふぁあっ! あは、はッあ、ぁ…っ、そこ…すご…っ、きもち、ぃ、い…ッ!」

 触りもしないクロウの性器は完全に勃ち上がり、シコリを押すたびに透明な愛液を溢れさせた。
 それは陰嚢をぐしょぐしょに濡らし、秘孔にまで垂れているほどだ。

「君は本当に淫乱だな、クロウ…」
「やっ、あッあッ、ぁん、んッ…ら、て…きもちぃ、から…っ」

 腰を震わせ、潤んだ目でそんなことを言う天使に、ワイズは我慢が出来なくなった。

 ところがいざ亀頭を秘孔にあてがうと、クロウは「ま、待って…!」と言った。

「こ、このまま…?」

 クロウの脚がぱたぱたと絨毯を叩いて示す。毛足の長いそれは一部、クロウが漏らした金色の水に濡れ、色を変えていた。

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