Stand by...

06


 繰り返し血に刻みつける。クロウは息を荒げ、悪態をつきながらも身悶えた。
 胸の飾りをこねながら秘孔を指でほぐす。力を加えるだけで簡単に1本目が潜る。

「ぅあ…あ、ぁ…」

 熱く絡みついてくる襞を掻き分けながら、ワイズは奥にあるはずのシコリを探した。

 首を振って拒絶するクロウの胸からロザリオが滑り落ちる。
 ワイズはそれを掬い上げると、昨夜のようにクロウの唇に運んだ。

 同時に、遂にシコリを探り当てる。

 クリっ
「ッひゃあ?!」

「ここか。さぁクロウ。君の神に助けでも乞いながらイくといい」

 ぐちゅ、ぐちゅ、と何度かその周囲を焦らすように掠めたあと、グリッ、とシコリを押し潰す。

「ふぁっ、ぁっ、ッぁァん! あァッ!」

 途端、クロウの背中が弓なりに反る。赤く色付き始めた性器が震える。
 ワイズはクロウが弱い首筋に何度もキスを落としながら囁いた。

「どうだ、クロウ?」

 その問いに、クロウは一旦、ぎり、と歯を噛み締めたが、がたがた震えながらまた口を開いた。

「…っ、ぃ、い…ッ」
「うん?」
「キ、モチ、ぃ…っ!」

 天使のような容貌の青年に卑猥な行為を強要し、その青年の口から堕ちた言葉を聞かされるというのは、たまらなく快感だった。
 その表情が、どこか悔しげならば尚更だ。

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