Stand by...

04


 そうしつつも衣服を全て剥ぎ取ってやると、胸には小さなロザリオ、下半身には思ったよりも大人しいクロウの性器が現れた。
 だが、クロウはなんだか苦しそうだ。

 そっと頬に手を添えて、囁く。


「『耐えるな』」


「ッ! ぃっ、嫌ッ、嫌ぁあッ!」

 血に命じた途端、クロウの白い腿がぶるぶる震えて、きつく目を瞑り抗おうとしたクロウの躯が緊張して強張り、

「ぁ…はッ…あ、あ、だ、ゃだ…っ」

 そして弛緩した。

 しょわぁああぁ…っ
「やっ…嫌ぁ…ッ! いやぁああ…っ!」

 クロウの性器から、淫水とも愛液とも違う、金色の水が放射された。
 顔を耳まで真っ赤にして、いやいやとクロウは拒否し続けるのだが、従属の所為か、勢いがついた金色の水は止まらない。

 しばらくしてようやくチョロチョロと流れ出るだけになったそれを、ワイズは興味本位で性器ごと口に含み、飲んだ。

「ッぎゃあぁあ?! なっなっ何してんだ変態! やめろ、汚いっ…!」

 クロウが信じられない、という顔で喚く。
 独特の匂いはするが、これならば淫水の方が飲むのに苦労するだろう、という程度の感想だった。かと言ってやはり美味いものでもないが。

 口許を拭い、クロウを見つめる。

「これが出るのは、恥ずかしいことなのか」

 少なくとも、吸血鬼は出ないから判らない。クロウは赤い顔のまま、
「でっ、出るのは当然だけど、た、他人に見せるよーなもんじゃねんだよ…ッ!」
と、教えてくれた。

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