Are you NOAH?

04


 ぐちゅぐちゅと性器や蕾を覆い、次第に揉むような動きに変わってきた粘性の液体。

 それに躯をまさぐられて喘いでいる自分を認めたくなくて、季は唯一自由な首を振って拒絶の意を示すものの、何ひとつ変わりはしない。

 Tシャツの中に潜り込んだ液体は乳首にまとわりつき、蠢く。片方はやんわりと抓り上げたり振動を与え、もう片方には液体の中に小さな固形をいくつか形成して、それを押し付けコリコリと乳首を押し潰すような動きをする。

――女じゃねぇんだから…っ!

 母乳なんかも出なければ、感じることなど、


 ビクン
「んぁあッ…!」


 意思思考に反して、躯が跳ねる。

 ぐちゅっ、じゅるるッ
 ビクっ、ビクンッ
「ふぁ…ッ、ぁ、あはぁッ!」

 オンナのような嬌声が止まらない。

 液体に触れたところから、躯の奥にまで火が点いたように、じりじりと躯全体が火照り始めている。

――こんなの、に。
 こんなところで。
 こんなことを。

 なのに、感じて欲情するなんて、浅ましい。そうは思うが、疼きは激しくなるばかりで。

 季は理性を掻き集めて腰を持ち上げてみる。腰は動くが、足と手が固定されていて、ブリッジの状態にしかならない。逃げられない。
 ブリッジは恥ずかし過ぎるので、渋々液体の中に腰を落とす。

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