ドミネイトユー 04 「悪い悪い。魔王グリムハウト様」 「っ…! ち、乳首と、貴様…!」 たっぷり掌に小瓶の唾液を絡めて、その掌で胸全体を揉むように塗り付けると、魔王は不快さに勇者の腕を掴んだ。長い爪が皮膚に食い込む。 「おいおい魔王サマ。これも乳首虐めるための準備だよ」 ぽわゎ、と鎖骨の刻印が淡く光った。魔王の手が緩む。 「ん、む…、そ、…そう、なのか…」 「雄っぱい全体で感じて、最後に乳首でイかないとな」 「…?」 むちむちの胸筋を粘液で濡らし、ヌリュヌリュと乳首を擦られても変わらぬ表情で魔王は受け容れたが、やはり俗っぽい言葉は理解できないらしい。長い耳を少し下げて首を傾げる。 「…ぁ、待ってくれ魔王。ちんぽしゃぶって」 「んぶッ!?」 一旦手を止め、がっしと魔王の頭部両側の角を掴んで自らの股間へ導き、唇に押し込む。 玉座に居ながらその前に立つ人間の男性器をしゃぶらされる魔王は悔しげで苦しげな呻きを零したが、関係ない。 温かい粘膜に亀頭が包まれた途端、雷撃のような痺れが背筋を突き抜け、どぷどぷッと魔王へ思い切り口内射精した。 「ん゛ん゛ん゛ゥ!? ん゛ゥヴ…!!」 『しゃぶる』までしか認められない魔王が藻掻き逃れようとするが、勇者とて魔王を抱き運べる程度には膂力に自信があり、かつ魔王は武力的に痛めつけられた後で体力がない。 口の中いっぱいに青臭い他人の体液が澱み溢れるのに、逃げることができない。 遂に、こく…、と喉仏が上下して。 途端にまた口内の亀頭が膨らみ、思わず悔しさに魔王の目尻に涙が浮いた。 「悪い悪い…あんたが可愛くて軽くイっちまったわ」 か、軽く? この量で? とでも言いたげな魔王の赤い目が男性器を咥えたまま勇者を見るので、またソレが張り詰める。 「ん゛ぅ…っ」 こく…、こく…、 どうしても吐き出す行動を妨げられている所為で、喉奥まで流れ込んだ精液を魔王は飲み下してしまう。 ようやく角が解放されると同時に魔王は弾けるように離れ、えづいた。 「げほっ! ぉ゛ぇ…っ」 「不味いよな。でもあんたが俺のザーメン飲んだお陰で魔族がちょっと強くなったかもしれないぜ?」 「そんなこと…あるわけがないだろう…っ!」 やはり聖なる紋章の効果でないと催眠など効かない。 [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |