Start A Family 03 ぐい、と腕を引かれる感覚に、フェイがそっちを見ると、緑色の蔦がフェイの腕に巻きついていた。 ぎょ、とフェイが青褪めたのは、無論それが意思を持つように自由に動いていることもあるのだが、もうひとつ。 その蔦は、確かにガランの腰から生えているのだ。 「産めるよ。じゃなきゃ僕は生まれてない」 頑固に言い募り、腕を封じられたフェイの服を、ガランはぶちぶちと引き千切った。あっと言う間にフェイの体幹がガランの前に晒される。胸はもちろん、性器まで丸出しだ。 「ゃ…やめろ…っ!」 羞恥よりも恐怖が勝つ。化け物に、襲われているというそれ。 ガランは鎖骨に唇を寄せ、きつく吸い付く。手は胸や股間を探り、フェイは「んぅッ…!」気持ち悪さを耐える。 ぐいと腕と腰を持ち上げられ、フェイの身体が宙に浮いた。 「や、めろ…ッ! み、見りゃ判るだろ、あんたの母親とは違うはずだッ!」 「うん、違う。母さまのより、フェイのが綺麗だ…」 「ッひぃ?!」 萎えたフェイの性器に頬擦りをしたあと、ぱくんとガランはそれを咥えた。 熱い粘膜が性器に絡みつき吸い上げられて、フェイは妙な気持ちになってくる。 「ぅあ…っや、やめろ…ンな、と…ッ、ぁ…っ、ぁっ、」 クビレを執拗に舐め、サオを扱きながらタマを揉みしだかれると、ぞく、ぞく、と腰に何かが蓄積していく。くすぐったいような感覚。 こんな。 「いや、だ…ッ!」 腿がビクビクする。せり上がって来る、吐精感。 ――ヤバっ…、うま、い…っ! [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |