淫妖奇譚 参

06



 殺される。

 恐怖に慄いた双葉に、ところが河童はきょとんとした。

「尻子玉…、ああ。いじってあげようか?」

 それから意地の悪い笑みを浮かべると、転がっていた青々とした胡瓜をひとつ、手に取った。
 双葉は頭がくらくらして、動けない。躯が、熱い。

「私の指は水掻きで奥まで挿れられないからね。これでいじってあげる」
「へ…っ、ゃ、やだ、やめッ──!!」

 ずぶ…ず、ぐぶぶっ…

「ぅああああッ! ぃや、いやああ! ゃっ、ああっ!」

 冷たくて硬い胡瓜の、小さないくつもの突起が、双葉のナカをゴリゴリと刺激する。
 まさかそんなものを突っ込まれるとは思ってもいなかった双葉は、自らの脚を手放すことも忘れて喘いだ。
 ばたばたと脚だけが動いて、河童は気にした様子もなく胡瓜で双葉を犯し続ける。

「どこかなっ、と。ああ、ここかな?」

 コリっ

「っひゃあああん?!」

 胡瓜の先が、双葉の蕾の奥の秘所を押し潰した。途端、どろっ、と双葉のまらから白濁が溢れる。
 その感じは、知っている。この間、天井嘗めに。

「ここが尻子玉だよ、なんてね」

 コリコリコリコリっ
「いやあああッ! ひぅ、や、やめて…っ、やめてぇえ!」

 強過ぎる快感に双葉はむせび泣く。胡瓜は、秘所を刺激するには硬過ぎた。

 ぐりゅっ、ぐちゅっ、
「あっ、はぁんッ、あああっ! あぁっ…ああんっ! ゃ、ああ…っ」

 射精するという感覚もないまま絶頂させられ続けた双葉は、胡瓜が抜かれる頃にはぐったりと虚脱していた。

- 177 -
[*前] | [次#]

『幻想世界』目次へ / 品書へ




 
 
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -