淫妖奇譚 参

05


──俺、が、抵抗、したら…。
 村がひとつ、沈んでしまう。それは避けなければならない。

──俺の意思と、関係なかったら?

 こんな得体の知れないものに犯されるくらいなら。


──犬神ッ…!!


 ところが、胸から茶色の巨狗が現れることはなく、愕然とする双葉に構わず、河童はまらを双葉のまらからふぐり、蕾にまで擦りつけ続けた。

「んんぅっ…、な、んで…っ?」
「ん? ああ、彼を喚んだのかな? 言ったはずだよ。ここでは私が律だ。彼は封じさせてもらった」

 にこりと場違いに穏やかな笑みを浮かべて、河童はまらの先端をぐりぐりと蕾に押し当ててくる。
 絶望に涙を浮かべて、「そ、な…っ」双葉は震えた。
 河童は双葉に覆い被さるようにして顔を覗き込む。

「もっと脚を開いて。膝を曲げて、膝の裏を掴んで」
「ッ!」

 腿の裏を掴み上げられて、ほとんど強制的に股間を河童に完全に晒す格好にさせられた。
 あまりの羞恥に涙が溢れて、河童の体液で濡れた蕾がヒクヒクと動いてしまう。

 河童は嘴から舌を伸ばして、丸見えの双葉の蕾からまらまで、ねっとりと舐め上げた。

「ぅあ、ぁ…っ!」
 びくびくびくッ

 各々の手で左右の脚を掴んでいるために不安定な双葉は、背筋に駆け上がる何かを感じるままに、全身で跳ねた。

 ぬるぬるした河童の指が、蕾に触れる。

「ひっ…!」

 思わず短い悲鳴が漏れた。河童がそこに触れるということは、

「っし、り子玉、抜く、気ですか…」


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