何でもいいですか?

05



「考えてみる?」

 降った低い声に、薬の効果ではなく、肩がビクっと震えた。
 顎を掴まれて、上向かされる。首筋に痛みが走った。

「何言ってるの先生? 先生は俺のだよ。俺を愛してるって、言わなきゃダメでしょ?」

「そ、ン、はァ…っは、ァ、ぁ…っ」
「お仕置きして、ちゃんと判らせなきゃいけないね」
「はふ…っふ、ゃっ…ゃ、ごと…ごとぉ…っ」

 もう舌が回らなくて、頭を振るくらいしか意思を示せない。
 薬が強過ぎる。ア○ルが勝手にヒクついて、その動きにさえ腰が跳ねる。

 後藤は俺の身体を抱き上げ、トランクにまた体重を預けるように座らせた。
 スラックスのファスナーに手をかけた後藤に、俺は必死でしがみついた。

「ゃあ…っあ、ぁんっ…ゃは…ッはぁ、外、ぃやだ…っ」

 こうなればきっと何を言っても後藤は止まらない。
 俺は言葉の選択に失敗したのだ。
 だったら、少しでもマシな状況に持ち込みたい。誰でも来れる駐車場で露出するくらいなら、まだ自分の車の中で脱がされた方がマシだ。

 後藤が俺の頬を撫でる。

「ああ、お外は嫌なんですか」

 そうですよね。そう優しく言って、後藤は俺のスラックスを構わず脱がせ始めた。

「いっ! ぁはぁッ! はンっ! ん、ふ…っゃだ…っぃやだぁ…ッ!」

 躯をよじれば後藤の手が張り詰めた性器を掠めて、トびそうなくらい、…イイ。
 ヤバイ。どんな薬使ったんだ。

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