不協和音2

04




 ウィンウィンウィンウィン…
 ぬ゙ちぬ゙ちぬ゙ちっ

「あはは、腰カクカクしてる。気持ちイ?」


 そんなの、言われなくてもぜんぶ分かってる。



(きもちぃ、きもちぃ、きもちぃ…!)

 頭ん中、もうそればっか。



「ほら手をどけて。好きでしょ? チュウしてあげる」

「ん、はッ…ァ、ん、んッ」

 ア○ルの中を掻き回されてるし、ちんこは容赦なくぶるぶる震わせられながら擦られてるし、明らかに欲情した弟にキスされて。

 キス魔の俺は無意識に、口内に侵入する弟の舌に自分の舌を絡めてしまう。濡れた熱い舌が擦り合わされてゾクゾクと腰にまたきもちぃのが走る。


 だめなのに、嫌なはずなのに。



 きもちぃのが欲しい。



 先走りも唾液もぐちゅぐちゅ音を立てて、彼女に聴こえてしまうかもしれないと分かってるのに。


(とま、な…っ、クるっ…ぃ、イっ、ちゃ…っ!)


「んふッ…! んっんッ! んんぅ──っ…!」

 アツいのが股間で弾けるのが分かった。


 弟の舌を夢中でちゅうちゅう吸い上げて、絞り出して欲しい欲望のままに弟の掌にはしたなく腰を振って亀頭を擦り付けている自分に気付いて、またカッと体温が更に上がった。

「ッあ…っ、ゃ、」

「…ふふ。兄さんからのチュウ…情熱的で気持ちヨかったよ」

「ッ…ぅ…」

 ウィンウィンウィンウィン…

「いっぱい出たね、兄さん。佐藤さんにえっちな匂い届いちゃうかな…? まだ出せるよね」

「は…っ、はふ…ま、待っ…」


 俺の白濁をぬちゃりと指に絡めて見せつけるように舐め、それから卓也はシリコン製らしい丸いものを取り出した。そこからちょっと角の丸い三角形が生えている。

 スイッチを入れると、その三角形がべろべろべろっと音を立てて上下に動き出した。


「舐めるタイプのオモチャだよ。まぁ、ぺちぺち叩かれる感じらしいけどね。女の子のクリとかに使うものだけど、…兄さん、ココ好きでしょ?」

「んッ! ゃっゃら…!」


 俺の上から降りた卓也がその三角形の先端が鈴口に添えたから、ビクッと躯全体が震えた。


 待ってくれ、やだ、そこ…!

 だめ、だってそこ、さっきイっ、


 びびびびびびびびびッ!


「ひぅッ…!! 〜〜〜っ!」


 赤く腫れた鈴口の縁を掻き出すみたいに鋭い感覚が撫で擦る。

 鋭敏な皮膚から全身が、ぞわぞわぞわぞわぞわっ! と冷たく痺れるみたいで、強過ぎる快感が怖かった。

 自分の中の『栓』みたいなものが外れてしまいそうで、涙が溢れる。


 びびびびびびびびびッ!

「ッふ、く…ッまっ、はっ、はッぁ、まってえ…っ!」



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