不協和音2

03




「…逆に薬のお陰で俺とえっちしても、彼女には聞こえないから安心してよ」


 後押しのような悪魔の囁き。悩み抜いた挙句、清水の舞台から飛び降りる想いでほんの微かに頷いた。









 ウィンウィンウィンウィン…

「んッ…んぅ、ンっ…ふッ…」


 ゆっくりとア○ルに埋め込まれた性玩具。たっぷりローションを絡められた所為で思った以上に抵抗もなく咥えさせられたそれは、俺のナカでくねり、回転する。

 卓也の言う通り、拡げてほぐされる。

 足首には革のベルトを巻かれているから、俺は大きく開いた股を閉じる事も出来ない。


「んッんッ…っは、はぁ…っ」

 両手で口を覆い、俺は必死に声を殺す。隣のベッドで眠る彼女に情けない声が聞こえてしまわないように。


 そんな俺の腹の上に跨って、卓也が俺の乳首を捏ね回しながら、もう片方の乳首に吸い付いている。

 飢えた赤ん坊みたいに、ちゅっちゅうっと音を立てて、夢中で。


「ン…はぁ、兄さん…兄さんのおっぱい…ピンク色で綺麗…」


 唇を離し、俺の胸板に頬をつけてツンと勃った俺の乳首を満足気に撫で回し見つめて卓也が言う。


「んんぅう…っ」

 コイツ、本当に変態だ。

 そう思うのに、またちゅぱちゅぱ吸われる乳首がぴりぴりして熱くて、…頭がふわふわする。


 ウィンウィンウィンウィン…

「ッんは…っ、ふ…ッ」


 気持ちいいって思わされている俺が、認めたくないのに、確実に、いる。


「ん…はぷ…っ、ン…は、…はぁ…兄さんのちんこ勃ってる…おっぱい気持ちいい? それともナカ?」

「ッんぅっ…!」


 腹に跨ったまま、自分の背後に手を回した卓也が俺のちんこを握り、撫でた。

 たったそれだけで腰が激しく揺れた。

 遅れて顔が真っ赤になるのが分かる。…恥ずかしい…。


 ウィンウィンウィンウィン…

「…っ、ふ…ッ、ふゥ…ッ…」

「ほら先っぽ。ぐりぐりしたげる」
「んフッ! ん゙ヴゥッ!」


 亀頭に掌を押し付けてキツく擦られる。俺の先走りの所為でぬ゙ぢゅぬ゙ぢゅと音を立てながら滑りが良くなったその刺激はただただ甘過ぎる強烈な痺れになって俺を襲った。

 目を白黒させる俺を、卓也は興奮し切った目で見降ろす。


 ぬ゙ちッぬ゙ちッ

「んゥ゙、ッふ、ゥ…、ゥ…! はッ…!」


 視界が涙で完全にぼやける。


「あー…かわいい…兄さんのちんこ、いっぱいえっち汁出てるよ、ヌルヌル」
「ん゙ヴゥっ! ん゙ん゙…ッ!」



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