DA-DA

04



「んんぅ…っ」

 ぷくんっ、と勃ち上がった両方の乳首をシャツの上からキュッと抓んだら、跳ねるように上げた能間の顔、目尻に涙が浮いた。


 ゾクっ…、


「できないって?」
「ッだ、って、お前っ…、鬱陶しい正論言って来る相手なんてッ…中高の教師くらいしか、居ないんだぞ…っ」

 乳首を捏ねられてびくびく躯を震わせ涙声で、能間は言う。

「この先…っ、大抵ッ…誰もなにも言わなくなるっ…言って来る奴は、ほとんど、自分の感情で口出しして来るだけだ…っ」
「…」
「鬱陶しくていい、ただ、正論ってものある事だけはっ、お前の耳に入れておくのが、教師だろ…っ」

「…乳首で勃起しながら言われてもな」
「ッ!?」
「あ、図星?」

「あっんッ! ッや、やめ…!」

 股間に掌を押し付けて擦ると、確かにそこは熱くなって、硬い性器の形を浮き彫りにしていた。
 睾丸に当たる場所を指先でふにふに弄りながら、耳元に声をねじ込む。


「なぁ、見せて」

「ッは!? いや、なにバカなッ、ッおい!!」


 『ぐしょぐしょ』。痴漢が確認したというその状況を見ないと気が済まない。そんな自分の感情を杵崎自身も処理し切れないまま、能間自身のネクタイで腕を後ろ手に縛り付けた。

 そして青ざめて必死に身をよじる能間の衣服に手を掛ける。

 乳首を弄れば力が緩むので簡単にスラックスを脱がして放り出すと、ボクサーパンツの亀頭が押し上げる部分は既に「ぅ、う…」浸み出した体液で色が変わっていた。

 少し悩んでそのボクサーパンツも剥ぎ取った。ぷるんと勃ち切った性器が揺れて、その赤ピンクの膨らんだ先端からは、ねちゃあ…っ、と下着に糸が引いた。


「あー…これは確かに『ぐしょぐしょ』だわ」
「〜〜〜ッ…! み、見るなぁあ…ッ!」


 嫌がる能間を立たせてその背後から手を回し、乳首をふにっと刺激してやる。あの痴漢がやっていたように。

「ッん…っ」

 杵崎はゲイではないけれど、不思議とその男性器を見る事も触る事も嫌ではなかった。

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