嘘はいけません

09



「いっ、言えるかそんッぁはぁッ! あんっあ、あぁっ、やぁあっ…!」
「言わないと後藤は皆が登校してきても先生のお尻舐め回しますよ? 後藤がイかなきゃ終らないんでしょ?」

 どこまで、知ってるんだ。
 思うが、言葉にはならない。

 確かに後藤は完全に興奮しきって、ア○ルを無心にいじりまくっている。終る気配はない。

 だが。

 嫌なものは嫌だ。言えないものは言えない。
 他の生徒に見られるなんてもっと嫌だ。有り得ない。

「っあ、あぅッ…あっあぅんっ…」
 クチュクチュクチュクチュクチュ、

 終らない児戯のような、辱め。
 俺は思い切り唇を噛み締めた。きつく目を閉じる。
 ソクリ、ゾクリと確かに躯を蝕む――快楽。

「んぅ…っ、ん、ふッ…」

 助けて。
 終って。
 いやだ。

「っごと…っ」

 いやだ。
 いやだ。


 こわれ、る。



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