イケナイコト

06


 赤く腫れたペ○スはびくんびくんと脈打って、限界まで高められた昂ぶりに苦しそうだ。

「物足りねえ顔してんなよ。男にされんの、スキじゃないんだろ?」

 ち○ここんなだけどな、と言って指先でペ○スをなぞると、「んゥ…!」と誠は切なげな顔をした。
 その顔に、ゾクリとする。
 誠の潤んだ目が、濡れた唇が、乱れた吐息が、哲太を無性に煽った。哲太の股間もまた、張り詰めていた。

――マジかよ…。

 衝動のままに動いたために、今更になって自覚する。

――俺、男もイケんのか…。

「はふっ…は、ぁん…ひ、だか、く…っ」

 恐らく何がなんだか、まだ理解も追いついていないのだろう優等生は、艶っぽい眼で哲太を見てくる。腰が僅かだが確かに、誘うように揺らめく。
 ごくりと喉が鳴る。

「苦しいか?」
「ッ、ぅ、ん…」
「でも童貞が男にイかされる楽しみなんざ知ったら、女なんか抱けねぇぞ?」
「っぅ…じゃ、ど、…したら…っ」
「オナればいいじゃん」

 混乱の極みにあるらしい誠に、さも当たり前であるかのように哲太は言う。
 すると誠はほんの少しだけ迷ってから、本当に自慰する気になったのだろう、哲太に

「…ッ服、脱がして…」
と、懇願した。背後で肘に引っ掛かった衣服がうまく脱げないらしい。

 哲太はにやりと笑って、自らのペ○スをファスナーから取り出した。さすがに誠もぎょっとする。

「俺をイかせたら脱がせてやるよ」


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