崩落

08



「前に先生とえっちしたでしょ? その後ね、ボク、せーえき出るようになったんだよっ」
「ひぅッ、はっ、あっ? アッ? ッあぁん!」

 一瞬理解が遅れた依咲に、健汰はピストンを早めて追い詰める。

「だからねっ先生っ、今日はちゃんと、ナカに出してあげるねっ」
「あぁッ! あっあっあっあっ!」

 激しく擦り付けられるナカが、秘孔が、たまらなく熱くなってくる。
 何かが躯の中に溜まっていく。満たされて、いく。
 そして、溢れそうになる。
 壊れそうに、なる。

「あッあッ、やっ、あっ、健汰ぁっ…健汰ぁッ!」

 もはやなりふり構わず、依咲は涙ながらに懇願した。

「ひっ…あッ、ん、ん、…紐、取ってッ…!」
「ん? 手? だめだよ、先生逃げちゃうでしょ? ボクがせーえき出すまで待って」

 あどけない顔で、健汰が恐ろしいことを平然と言う。
 だが、依咲も限界だった。

「ちっちがっあっあっ、し、下のっ…」
「下? あ、おちんちんの? 取ったら依咲先生、せーえき出ちゃうよ?」
「ッ! っ!」

 必死に肯く。もう、



(イきたいっ…!)



 依咲の願いが通じたのか、「いやってゆったり取れってゆったり、ヘンなの」などと言いながら健汰は道具箱から取り上げたはさみで、慎重に紐を切った。

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