瓦解

09



「ごめんね、ボクまだ出せないけど。よこーってことで」
「いッ、嫌ッ…嫌、やめて健ッ――!!」

 硬いプラスチックですっかり開かされたそこは、思ったよりもあっけなくそれを飲み込む。
 自分と違う体温を、躯の奥に感じる。
 子供の性器でも――こんな自分の姿でも――しっかり興奮して怒張しているようで、内壁にその存在を確かに感じて、また依咲は泣きたくなる。

「っあぁ…ッあぅッ、あッ、あんんッ…!」

 突かれる度に嬌声を上げてしまっていることに、初めて気付く。
 健汰は行為に夢中で口数も減り、ぐちゅっ、ぬちゅっ、と卑猥な水音が響く。

「んぁッ、あぁッ、あッ、あぁんッ!」

 ビクビクッ、と内腿に這い上がるような感覚。また見計らったように健汰の手が依咲の性器を掴む。

「ッあ、ぁッ、ぁッだ、だめっ、いやッ――!!」

 追い立てられた性器から、白が迸る。
 あまりの衝撃に自失する依咲の背に、繋がったままの状態でぺたりと健汰が張り付く。

「あは、良かったぁ。ボク出せないからさ、いつ終っていいか判んなくて。先生がイッたら終ろうと思ってたの」

 荒い吐息。

 小学生に、教え子に犯されて、イくなんて。

 夢であればいいと願って、依咲は意識を手放した。



end.

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