in 【屋上】

橘 京平の場合 1


※(玩具/前立腺責/二輪挿し?)

 グラウンドを横切って正門へ向かい、煙草を胸ポケットから取り出したとき。
 ぽさっ。となにかが背後に落ちる音を聞いて振り向いたら、そこにあったのはボクサーパンツだったものだから、思わず京平は目を疑った。

 グラウンドの真ん中に、洗濯物でも飛んできたのだろうか。周囲を見遣ろうとして──京平自身もよく過ごす屋上の金網に影を見付け、ゾク…っと嗜虐心が燻る。
 風にもあまり動かないその下着が、しとどに濡れているのであろうことは触れるまでもなく判る。
 ク、と煙草を咥えた口角を上げて、長い前髪を掻き上げ、屋上へと向かった。

 いつもは、登ってくる足音を聴いたら退散する場所。
 誰かが居るのを承知で自ら向かうのは、初めてだ。

「あ、そーだ。平木くん、ナカのちゃんと掻き出さないと、おなか壊しちゃうからねー?」

 赤茶の髪の男が丁度屋上に向けてへらへらと軽薄な声を掛けて、そのまま階段を下りていくところだった。
 もはや興味はどこにもないらしく、煙草を咥えたままの京平にも特になんの反応も示さない。やり易くて良い。

(ナカのを掻き出す、ねぇ…)

 想像通り、屋上にはおそらくボクサーパンツの持ち主である少年が、ボタンの千切られたシャツだけを羽織った状態で恐る恐る、ア○ルに触れているところだった。

「面白そうなことやってますネ」
「っ!」

 くすくす、笑いながら京平が声を掛けると、相手は弾かれたように顔を上げ、内腿を閉じた。平木──確か、冴。留年する前は同じ学年だったから、顔と名前は知っている。
 冴からすると見たことがある、程度の距離感だろう。青褪めて金網に背を預け、できるだけ身を縮めて防衛を図っているが、無駄な抵抗だ。

「お、おもしろくないよ…おれ、も、もう帰る、し…」
「へぇ、そーデスか。でも、ナカのもの、掻き出さないといけないんでショ?」

 お手伝いしまショーか? 言いながらぐいと腿を左右に開いてやれば、ドロドロに汚れた躯。赤く熟れたア○ルからは白濁が溢れ出ていた。

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