in 【化学室】 吾妻 晃善の場合 2 「だいぶひどいコトされたんだ? なぁ…」 頬に触れた時点でようやく、はたと色素の薄い瞳が晃善を捉えて瞬いた。 「…あき、…え? な、ど、どうした?」 「どうした、じゃないだろ? 準備なんてしてないでさっさと帰ってりゃ良かったのに」 距離を詰め、思わず後ずさった真尋の腰が実験台にぶつかる。 背の高い晃善に詰め寄られると、真尋は晃善を見上げる形になる。身体で退路を塞ぎ、晃善は律儀に着込まれた白衣とスーツの内側へと掌を滑らせた。 「っちょっ、あき…!」 「ははっ、すげぇ。ほら判る? 先生。シャツの上から…インナーも着てるっしょ? なのにやらしー乳首硬くなってるの判るぜ?」 「ッ…や、やめ、…っ」 カリカリ爪の先で引っ掻いてやれば、小さな突起が指先で転がる。 「ぁ、ぁ」なんて小さく啼く真尋の肩が震え、懸命に晃善の腕を掴もうとするが、少しも力が入っていない。 「ほら乗って、…真尋」 恋人みたいに甘く優しく、辱めてやる。 「っ、なにを…!」 実験台に腰掛けさせて、軽く鼻先にちゅっとキスを落とす。ぎゅっと目を瞑る隙にシャツを肌蹴け、インナーをまくり上げた。 「ぅわ」 思わず声が出た。色素が薄いのは判っていたが、思った以上に白い肌で主張する綺麗なピンク色の乳首がエロ過ぎて。 それがつんと勃ち上がっているのであれば、なおさら。 「ゃッ…、」 親指の腹でくりくりとこね回してやると、真尋の躯がビクビクと震える。 「乳首気持ち良いんだ? いつでもこうして見せびらかしたら、いつでも誰でもこうして弄ってくれるんじゃねぇの?」 柔らかい髪を掻き上げて、耳に唇を触れさせるようにして晃善は囁く。 「こんなピンク色でビンビンに勃ってるエロい雌乳首ならさ」 「…ッ!」 指の背ですりすりと丸く硬くなった乳頭を擦る。真尋の眼鏡の奥の瞳に涙が潤んだ。 すりすり。 すりすりすり。 何度も擦る内に、真尋の腰がかすかに揺らめき出した。く、と晃善の口角が上がる。 [*前] | [次#] /87 『頂き物』へ / >>TOP |