in 【屋上】 藤堂 彰の場合 3 そのまま唇を重ねたらぎゅっと閉じられたけど、気にしない。暴れようとする力も弱々しくて全く問題ない。 ちゅ、ちゅ、とリップノイズを敢えて大きく立てて、唇に、耳に、首筋に、何度もキスを落とす。 「知らなかったと思うけどさー、俺、平木くんのこと好きなんだよー? 抱いて、平木くんのエロい顔いっぱい見たいしー、平木くんのケツんナカにち○こ突っ込んで、ヨがらせたいんだー」 「っ、お、おれは、やだ…」 首を振って涙目で言う冴に構わず、留められかけていたシャツの上ふたつのボタンを引き千切る。ぶちぶちっ、と音を立てて、プラスティックのボタンがどこかに飛んでいった。 愕然とする冴に、彰は頷いて見せる。 「うんうん。でも逃げなきゃ俺はヤるからねー?」 Tシャツを捲ると、オンナみたいに乳輪全体からぷっくりと赤く腫れている乳首が覗いた。 冴の腰に乗り上げるようにして身動きを封じ、まじまじとそれを観察する。 「ゃ…っ見な、見ないで…」 「すごーい。男の乳首でもこんなになるんだー。ねー触るよー?」 乾いた指先で膨らんだ乳輪をすり、と撫でる。 「っ、」 びくん、と冴の躯が跳ねる。柔らかい。ふにふにしていて、面白くなる。 乳頭は硬く尖って、指先で転がすと冴の躯から一気に力が抜けた。 「ふぁ、ぁ…っ」 「平木くん乳首好きー? 逃げる気ないよねー?」 「ち、ちが、ちが、…おれ、ちくび、だ、だめ、で…っ」 ふるふる震えながら両方の乳首を赤く勃起させて、そんなことを言うものだから、歯止めが効かない。 [*前] | [次#] /144 『頂き物』へ / >>TOP |